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新たなスタンダード?ジェンダーレスデザインとは

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常に新しい価値観が誕生してくる現代。


いろいろな新語の中でも、「ジェンダーレス」という言葉を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか?


ジェンダーレスという言葉が世の中に広まってくるにつれて、「ジェンダーレスデザイン」もかなり浸透してきました。

それでもまだまだ、ジェンダーやジェンダーレスデザインへの理解は深まっているとは言い難い面があります。


ジェンダーレスデザインについて、この機会にぜひ考えてみませんか?

目次

ジェンダーレスとは

ジェンダーレスとは、「ジェンダー=男女の違いによる社会的・文化的な性差、役割の違い」を無くしていこう(=レス)、という意味を持つ言葉です。


現代社会では、「男である」「女である」という性の違いだけで役割や求められる姿が決まってくる場合が少なくありません。


「男ならこうだろう」「女なら○○のはず」といった決めつけによって、嫌な思いをした・自分の希望とは違う選択をせざるを得なかった、という経験は多くの人が持っているのではないでしょうか。


そういったジェンダーによる窮屈さをできるだけ無くして皆が自由に自分らしくいられるようにしましょう、というのがジェンダーレスの考え方なんです。

ジェンダーレスとデザイン

ジェンダーレスの考え方が強く表れているとされるのが、ファッションなどのデザインの世界。


例えば、昔は「女ならスカートを履くもの」とされていた時もありましたが、時代とともに女性もパンツを履くようになり、今では男女関係なくズボンを履きこなすのが普通の光景となりました。

女だからスカートを履く、というのではなく、「自分が履きたいからパンツ/スカートを履く」という方向に流れが変わったんですね。


ファッションブランドで言えば、グッチやルイ・ヴィトンなど世界的なファッションブランドがこのジェンダーレスをデザインに取り入れ、性別にとらわれない「その人らしい」デザインのファッションを提供しています。


また、ユニクロやH&Mといったいわゆる「ファストファッション」ブランドも次々とジェンダーレスデザインのファッションアイテムを売り出していて、ジェンダーレスがより手の届きやすい、リアルなものとして認識されはじめているのです。

固定概念へ疑問をぶつける

「男なら」「女なら」というジェンダー観は日々の暮らしを通して人々の意識に根強く組み込まれているため、なかなか自覚するのは難しいこと。
自分自身の中の無意識のジェンダー観によって苦しんでしまう、ということも全然珍しいことではありません。


こういったジェンダー観から抜け出してジェンダーレスデザインを実現するには、まず自分の身の回りの固定概念に疑問を持つことから始めると良いでしょう。


例えばメガネ売り場では、「MAN」「WOMAN」というように男性用・女性用でメガネを分けて販売するのが一般的です。

しかし、ここでちょっと考えてみてほしいのが、「メガネって男女でそんなに違いがあるの?」ということ。


多少頭部の大きさに違いがあるかもしれませんが、それならS・M・Lとサイズで分ければよいはず。


女性用だから花柄・ピンク・華奢なデザイン、というのも固定概念の一つですよね。

シンプルでフォーマルなデザインのメガネは男女問わず一定の需要がありますし、花やピンク・暖色系といったいわゆる「女性的」とされてきたようなデザインを求める男性も増えてきています。


ここで思い切って男性用・女性用という垣根を無くせば、買い手側はより多くのデザインのメガネに到達できるようになり、売り手側から見ても顧客の層が増えることに繋がるのです。

ファッションだけにとどまらないジェンダーレス

ジェンダーレスデザインはファッションだけにとどまりません。


かつての日本社会では、「良い大学を出て良い会社に就職し、結婚・子育てを経つつ一つの会社を勤め上げる」というコースが「良い人生」とされてきました。


会社の制度や家庭・子育て、経済の仕組みに至るまで、上記のコースを前提にそれに合わせて形づくられています。

しかし、家庭を持ちながらも少しも休まずに働き続けるというのは、男性を前提とした働き方ではないでしょうか?


そもそも「働く」ことを最重要課題に置いた生活が、誰にも当てはまる「最善」の生活なのでしょうか?


価値観や生活様式・働き方が多様化した今、社会や制度における固定概念や常識を「デザインし直す」という改革が求められています。

ジェンダーレスデザインを楽しもう

社会や制度をデザインし直すというと小難しい話に聞こえるかもしれません。


でも、「性別による縛りにとらわれずに自分や人々がより自然体で暮らしやすい社会を目指す」と考えるとより身近なことのように感じられてきませんか?


自分がほんとうに着たいファッションを選ぶように、自分が自分らしくいられる仕組みや制度を選択し続けることで、少しずつ「ジェンダーレスデザイン」な社会に近づいていけるはず。


ぜひ、身の回りの固定概念を見つけてジェンダーレスデザインを楽しんでみてください。

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