ヒトの身体というのは「60兆個の細胞とタンパク質でできている」というのはもしかしたら聞いたことがあるかもしれません。この100年で人はITを駆使し、人体にまつわる謎も数多く解き明かしてきました。しかし、それでも我々は自分のことについて実は何も知らないのかもしれません。最新の医学や科学をもってしても、普段何気なくしている〇〇については、実は解明されていないのです。
今回は人体に関する不思議な雑学を3つご紹介します。
生まれたての赤ん坊であっても、その日のうちに必ず眠ります。「寝る・睡眠」という行為は、人が生きていく限り必ず必要となる本能のようなもので、死ぬまで続きます。しかし、人が1日数時間以上睡眠をとる必要がある理由というのは、実はまだ解明されていないのです。そういうと、「脳や身体を休めるためでしょ」と思うかもしれませんね。確かに睡眠は疲労や身体を回復する効果があることは分かっていますが、実は睡眠中も脳は働いていることがあり、ときには人が動いているときよりも活発化していることもあるのです。「なぜこれほどの長時間睡眠をとる必要があるのか」。科学者にとっては、それは人の生き死にと似た命題のようなものなのだそうです。
脳が司る「記憶」に関しても謎はいまだ多く残されたまま。記憶には長期記憶や短期記憶、宣言記憶、行動記憶など幾種類に分けることができますが、人の記憶や忘れるメカニズムというのは解明されていませんし、どのような仕組みなのかすらも分かっていません。
また、人の記憶容量は1ペタバイト以上あると言われており、しかもこの容量は科学の発展とともにどんどん増えていっているのです。科学者の中には「人は生まれてから死ぬまでのすべてを記憶することができる」という人もいるようです。
最後はこちら。人の血液型といえば、A型、B型、AB型、O型の4タイプと思われがちですが、さらに細かく分けると、現在分かっているだけで300種類以上の血液型があると言われており、また研究者によっては「最低500種類はあるはずだ」という人もいるそうです。
人によってこれだけ多くの血液型に分かれる理論はまだ研究が進んでいなく、血液型が違うことによって、人体にどのような影響があるのかすらもまだ分かっていません。日本では血液型で相性や性格が分かるという人も多いようですが、世界の研究者は否定的な立場をとっています。しかし、それでも「絶対にそんなことはあり得ない」ということができないのは、いまだ血液型に対して謎が多すぎるからです。
雑学、不思議、ミステリーなどを探求するのは、人が謎を解き明かしたいという本能からくるもの。しかし、地球上で最も深い謎は、自分自身の存在なのかもしれませんね。