江戸時代(1603年~1868年)といえば、歴代徳川将軍が統治した武士最後の時代。日本史に置いても非常に興味深い事柄が多く、小学校から高等教育まで学習指導要領に深く掲載されています。今回ご紹介するのは、江戸時代にまつわる学校では教えてくれないちょっとした雑学。それほど重要ではないけれど、知るとちょっと得した気分になるかも。
江戸より前の日本では、正確な人口調査は行ったことがなく、初めて実施したのは、徳川8代目将軍・吉宗の時代でした。その人口調査によると、日本全国の人口は2700万人前後。現在が約1億2000万人なので、およそ4分1程度ということになります。
そして、江戸の人口は100万人とされています。これを当時の世界主要都市の人口と比較すると、当時日本よりも大分発展していたロンドンで86万人、パリで54万人となるので、江戸の人口は世界でも一、二を争う数だったとされています。ちなみに、江戸時代では江戸城下町が日本の中枢を担っていたため、地方からの出稼ぎ労働者も多く、男女比は2:1で男性が女性の2倍も多かったと言われています。
土用の丑の日にウナギを食べる習慣は現在もあり、土用の丑の日にはスーパーやレストランでもウナギ関連の食材・料理を大々的に売り出しますね。この土用の丑の日にウナギを食べる習慣は、江戸時代の1700年代後半に平賀源内がウナギ屋に「夏はウナギが売れなくて困る」と言われ、夏バテにいいとされているウナギを江戸城下町にPRしたのがはじまりとされています。
この話は比較的有名ですが、実際当時の資料がないため実のところ真偽のほどは定かではありません。ちなみに土用とは土曜日と勘違いしてしまいがちですが、曜日を指しているのではなく、「季節の変わり目」を意味しています。
江戸時代といえば刀を腰に差す武士がその象徴ですが、この武士は全員が右利きである必要があったのはご存知ないかと思います。その理由は簡単。武士が刀を右にも左にも自由に差してしまうと、道中武士同士のすれ違いざまに刀同士がぶつかってしまい、喧嘩の元となってしまうからです。そのため、左利きの子供も武士であれば、必ず右利きに矯正されていました。
大学受験や学校の授業でも江戸時代の出来事は日本史の重要部分を占めます。しかしながら、戦国時代までのような大きな戦がないため、学生にとってはいささか暇な時代にも映ります。そんなときは、ここで紹介したような知って面白い雑学を学習してみてはいかがでしょうか。