初めまして。あつみと申します。Salesforceのプラットホームを活用したクラウドサービスのインプリをメインで行っているタンバリンという会社でアカウント担当として活動をしています。
転職をしてこの会社にいるのですが、前前職で私がクライアントとしてお仕事をお願いした担当の方が今の私の上司です。
IT系受託業は初めてで入社して1年経ったのですが毎日が勉強です。 (その話はまた今度)
とまぁ、私の紹介はこんなところで。
今日はフルリモートで使用頻度が著しく低くなったオフィスに久しぶりに行ったときに感じた話をちょっと。
当社は東京と大阪に事務所があるのですが、東京事務所ではオリンピック開催での混雑から想定される出社困難状況に対し柔軟に対応できるよう社員教育の一環として、3月中旬から試験的に一定期間のフルリモート勤務をシミュレーションする予定でした。
しかし、北海道で緊急事態宣言が発令された3月初頭、全国的な蔓延状況を見据えリモートワークを前倒しで実施しました。その後広まるコロナへの予防策としてその後も継続的なフルリモート対応となりました。
日本全体で緊急事態宣言という、異国の話やシン・ゴジラでしか聞いたことがない宣言を、マスコミ各社から見聞きして、みなさんも「不要不急の外出をしない」新たな生活様式に実生活に落とし込みながら様々なフラストレーションを抱え日々を過ごすことになったと思います。。
緊急事態宣言が一旦解除になり少しして、「不要不急の外出基準」が緊急事態宣言発令時のそれよりも緩和された頃、私は「プリンターがないので印刷をしたい」という業務を遂行するため、約4ヶ月ぶりに出社しました。
そのころ当社では、プロジェクトごとに出社を判断するが基本的に在宅勤務推奨、という出社基準でした。終息が見えない今も上記出社基準は継続しています。
私の他には出社連絡(slackに「出社しま~す」ってゆるめに宣言)しているメンバーはおらず、広いオフィスに私だけが出社することとなりました。
久しぶりの出社で感じた感想は
「なんか世紀末感やばい」
でした。
乾燥した土に植わっている元気のない植物
同僚の机の上に置かれた3月のカレンダー
久しぶりに空調を入れると室内を充満する少しカビ臭いにおい
やめようと思っていても次の日も口に運んでしまうんだろうなと思っていた口の開いたおせんべいは、期待された予定が履行されずしけっているし
オフィスフロアに上がるためのエレベーターが異様にキシキシいってて、ぶっ壊れんじゃないか、っていう不安感あるし(オフィスが入っているビルはなかなか歴史を重ねているっていうのもあるのですが)
あ、ちなみに、当社のメンバーはゴミの管理はちゃんとしているんで、いつだかのオフィス内のゴミ箱に捨てた生ゴミがくさい!みたいなことはなかったです。 出社しているメンバーも少なかったから、というのが主たる理由でもあります。
久しぶりに出社する人がいれば自発的に「出社するけどなにかやることありますか〜」とslackで呼びかけ、「郵便物が届いているはずだから受け取って〜」とか「お花にお水あげてほしい」とか気楽に話しかけられる雰囲気があります。
(当社メンバーしっかりしているアピール)
使われないモノって経過する時間軸がちょっと外れてしまったみたいに、早くに廃れていくのを感じました。
廃墟ってこうやって作られていくんだって実感した感じ。
今置かれている事態を契機にして、いろんなことが変わっていくと思います。
少なくとも「決まったメンバーが決まったスケジュールで必ず集まることが前提とされた現実環境」は減ると思います。
人が定期的に使用しないと物体は廃れます。
現実環境のメンテ費用がかかるから、じゃオフィスいらなくない?っていう議論は全世界で飛び交ってますよね。
オンラインではみんなつながっているからオフィスいらなくない、って。
もちろん、オンラインではできない仕事もあるんですけど、それは一旦置いておいて。
フルリモートという恵まれた環境ってそうそう世の中にはないと思っています。
そう、私は恵まれた人間なのです。
ちょっと話はそれますが私と私の上司が出会った前前職での話をさせてください。
前前職の職場はフリーアドレスでした。自分の机とかなかったです。 スタンディングの机で、座って仕事なんかするな、外で案件取ってこいって当時の社長が言い放って椅子の導入は当初検討されていなかった職場でした。
集中して準備ができる環境を獲得するため、また長時間の立ち仕事が自身の腰の爆弾に火種を投げ込む結果になる不安を払拭するために、米騒動ばりに管理部門の扉を叩き割り、「机のみ購入」と起案された購買稟議を破り捨てる社員や、板垣退助のように涙ながらに社長に直訴する社員も出たりして椅子を用意してもらえることにはなりました。(良識ある皆様でしたら説明不要と思いますがかなり話盛ってます)
そんな経験もしつつ、今は自分専用の机をあてがっていただき業務をしているのですが・・・
「自分のスペースがある」って私は結構嬉しかったです。
誰しも自分に所有権があるって実感すると高揚しません?
初めて買ってもらった「自分の」自転車、初めての「自分の」部屋とか、、、 あ、お気づきかと思いますが、私の家庭は大家族じゃないです。 大変ありがたいことに自分専用のものをあてがってもらった、恵まれた人間なのです(二回目)。
自分に所有権があるモノって、大事にしますよね、最初は。
「最初は」が重要。
そのありがたさに慣れてくると、人はありがたみがわからなくなります。
当たり前にあるものに対して、感情がわかなくなって、そのうち心地よさを求めて文句を言います。
オフィスに来るのが当たり前だったわけですが、その当たり前が崩れた今、少し当たり前から離れた今、オフィスっていいなって思うわけです。
仕事するぞ!って気持ちを切り替える机、目の前に一緒に仕事している同僚がいるって実感。
いつも必要ってわけじゃないんですが、時々そのありがたさに触れたくなるわけですね。
当社ではslackやZoomをはじめクラウドサービスを活用したコミュニケーションを活用しています。東京と大阪で事務所が離れているからこそにこのようなツールを使ったコミュニケーションは大変重宝しています。前述のツールの他に、チャットツールのDiscordも導入しており、出社ができない状況においても、オフィスにいるように気軽に音声による呼びかけができる環境があります。
オンラインでは頻繁にやりとりしている同僚も、今まで目の前に座っていた同僚の席の風化度合いを見るとちょっとアンバランスな感じがあります。
ここまで書くと、私が「出社礼賛!いつも会社に行きたい〜!あわよくば住みたい〜!!」なんて社畜発言をかます社会人に思われるかもしれませんが、そんな事はありません。
フルリモートになったことで、出勤に当てていた時間を仕事や家事に使ったりできるため、むしろ「フルリモートバンザイ!環境整備してくれた管理部の皆様へ拝謝申し上げます。」と感謝の思いでいっぱいです。
現在ではコロナ感染者がまた増加し、緊急事態宣言がまた発令されるのではないか、という状況下において、自宅でのリモート勤務という恵まれた環境下のもと不要不急の外出極力避けています。
今後はこの状況のもと「新しい生活様式」の一つとして、インターネットを利用した生活スタイルが浸透していくと思います。
ただ、時々自分の所有物として与えられたテリトリーに赴き、気分転換に出社をしたいわけです。
ただ、時々遊びに、もとい、仕事ができる自分の空間が私はほしいです。
オンラインでもいいんですが、空間としてほしいです。
そんな思いにさせてくれる会社があるんです。
タンバリンっていうんですけど。
調べてもらうと企業サイトあるんで、みてください。
楽器の説明が書かれていたら、同姓同名の別の方ですので、お手数ですがもう一度よく検索結果をご確認ください。
長文読むのにお時間いただきありがとうございました。