近年は個人で海外輸入販売をする人も大分増えてきましたが、まだまだ根強い人気があるのがせどり販売です。では海外輸入と国内せどりを比較した場合、どちらがおすすめなのでしょうか。
海外輸入で稼ぐ場合の注意点はせどりよりも多い
海外輸入の場合は必ず関税がかかってきます。関税は自分の仕入れる商品によってパーセンテージが異なりますので、随時調べなければなりませんし、特に食品を仕入れる場合は、添加物に注意が必要です。海外現地では普通に販売されているものも、日本では禁止されている添加物が含まれている場合はけっこう多くあるからです。
海外輸入は失敗すると高くつく
海外輸入で上記のように日本に持ち込めない商品を輸入してしまった場合、税関で処分されるか仕入れ元に返却されます(シップバックと呼びます)。しかし、この処分・返却の費用はかなり高いので、それだけで赤字を被ることになります。せどりにはない失敗と赤字となるので、海外輸入者は注意しなければなりません。
せどりの注意点は在庫と売れ残り処分
昨今はアマゾンや楽天だけではなくメルカリで個人が気軽に無料でせどり販売をすることができるようになりました。そのため競合も非常に多いので、値段設定、商品選択を少しでも誤ってしまうと、在庫がどんどん蓄積してしまいます。
せどりで人気の商品は流行り廃りがあるため、早くに売れないと、いつまで経っても在庫処分ができない、というリスクもあります。
本業で本格的に事業をはじめたいなら海外輸入がおすすめの理由
海外輸入で上手くいくと、その商品を現地のスーパーで卸すこともできます。これはせどりにはないメリットととなり、もし1社でもチェーン店に卸すことができれば、年間の売上は相当なものとして保障されますので、本格的に法人化するのもいいでしょうし、現在の仕事を辞めて本業にすることもできます。
脱サラをして自由業として働きたい、と考えているビジネスパーソンの人にとっては、海外輸入の方が将来性があると感じるはずです。
毎月〇万円の副業程度なら海外輸入よりもせどりがおすすめ
一方でせどりは毎月3~5万円程度のお小遣いレベルであれば、達成するのはそう難しくはありません。少ない経費からはじめることができる分、海外輸入よりもはるかにとっつきやすいと言えます。ただし、せどりで数十万円稼ぐとなると、本業に近い労力が必要となるので、隙間時間にできるものではなくなります。
あくまでも副業程度として考えるのであれば、せどりがおすすめとなります。
海外輸入とせどり。どのくらい稼ぎたいのか、事前に目標を立てること
よく比較されがちの海外輸入とせどりですが、どちらかを選ぶにあたって重要な指標となるのが「毎月どのくらい稼ぎたいのか」です。本業と同等かそれを超える収入を考えているのであれば、海外輸入を選んでみるのがいいでしょうし、本業の邪魔をしない副業程度であれば、せどりが手っ取り早くておすすめとなります。