今回は、奇想天外な生き物から、役に立つ雑学、豆知識をお届けします。まずは、アフリカ南西部のナミブ砂漠に生息している植物「ウエルウィッチア」は和名では、「キソウテンガイ(奇想天外)」と呼ばれている植物のはなしからいきましょう。
ウエルウィッチアは、雨季において運が良く発芽の機会に恵まれるととてつもないスピードで根を伸ばします。長く伸びている1本の根を頼りに地下水を吸い上げることで、極限の環境で生き抜くことを可能にしているのが特徴です。そして、直径1メートルを超える!茎から、たった2枚の葉を生やすと、生涯にわたってその葉だけで成長を続けるという、超光合成効率の良い植物です。
ちなみに葉は、最大で10メートルほどまで伸びるそうで、先端まで栄養が届かないで、どんどん枯れます!枯れたところが裂け、そこから新しい葉を出して世代交代を繰り返しながら、成長を続けます。ウエルウィッチアは非常に長寿なことでも知られており、現存する最古のものは2000年も生きている!と推定されていて、まさに奇想天外な植物といえるでしょう。
ウエルウィッチアは、会社でいうと1本のサービスで事業をドライブさせ、新陳代謝を繰り返しながら、スケールするベンチャー企業のようでもありますね。
カバは赤い色の「血の汗」をかくと言われていますが、これって大きな誤解であることをご存知ですか?確かに、カバの汗は赤みを帯びた色なのですが、血液の赤(ヘモグロビン)ではないんですね。
粘着質でアルカリ性の強いカバの汗は、かいた直後は無色透明なのですが、実は数分で酸化して赤色に変色し、水分が蒸発すると、さらに数時間ほどで茶色に変化するのです。
この汗には赤とオレンジ色の色素が含まれていて、赤羽の色素は抗菌効果、オレンジ色の色素は紫外線を吸収する役目を持っているそうです。この二つの色素が細菌からの感染や日焼けからカバの外皮を守っているのです。
いかがでしたか?今回は動物に関する、ちょっとした豆知識をお伝えしました。奇想天外な植物から自分への発想に役立ててみたり、動物園やサファリパークでカバを見かけたら、汗のことを思い出して見てみてください。きっといつもよりも深い視点でカバを見ることができますよ。