2020年に世界を震撼させた新型コロナウイルス。新型コロナ収束後もその余波はしばらく続くとされ、日本でも失業率の増加や給与の減少、就職氷河期が再来するかもしれません。社会人にとっては良くも悪くも人生の岐路に立つ人が増えてくることでしょうが、2021年以降は「海外就職」の時代が訪れることが予想されていることはご存知でしょうか。
世界の日系企業数は増加傾向にあり、2020年時点で7万5000拠点を越えています。これはあくまでも外務省の統計であるため、実際はこの数倍は多い見込みです。世界に進出する日系企業数が多くなるということは、その分だけ日本人が必要となるので、海外に赴任する人も比例して伸びていきます。もともと海外就職を希望している方にとっては、今後は夢が実現しやすい環境になってくると言えるでしょう。
ほんの20年前までは、海外生活というと人生におけるセカンドライフ、シニアライフという特別な生活の位置づけでした。しかし、昨今は若者の起業志向の向上や、上記のように当初は会社の辞令で海外赴任したところ、現地の魅力に惹かれて、そのまま会社を退職して当該国に住み続ける、といった人も実は少なくありません。このように現代の日本は人生プランが非常に多様化していますので、若いうちから海外に将来を見出すことも十分可能となります。
海外就職というと、英語がネックになると考える人も多いでしょう。しかし、アジア圏であれば英語は必須スキルではありません。基本的にアジア圏にある日系企業では、日本語ができるスタッフや秘書を雇っているので、彼らが通訳してくれます。新型コロナ後は各企業も人員や海外経営戦略の見直しを図ることでしょう。それをきっかけに、一時的に海外求人が急増する可能性があります。そのため、いまの内から下記の準備をしておくといいでしょう。
- 行きたい国を決める
- 行きたい国のビザ情報を入手
- 現地の日本人生活情報を入手(衣食住)
- 行きたい国の求人情報と条件の確認
ワクチンや治療薬の普及により、2021年は新型コロナも大分落ち着くことが想定されます。それまで自宅に引きこもっているのではなく、今の内から新型コロナ後の自分の人生プランを今一度考え直し、今の時点から準備をしておくのがいいでしょう。