ウェブサイトを自分で運営する場合は、レンタルサーバーと契約をする必要があります。ワードプレスのようなデータベースでウェブサイトを作っただけでは誰も閲覧することはできません。ネットに公開するためには、レンタルサーバーと契約をして、そこのサーバーにサイトを搭載して初めて誰もが見ることができるようになります。
しかし、レンタルサーバーの業者は日本国内にはたくさんあるので、どこの業者を選べばいいのか迷ってしまいますよね。そこで、今回はレンタルサーバーを選ぶポイントをご紹介します。
日本国内には10以上のレンタルサーバー業者があり、いずれも大手の業者となるので信頼性に問題はありません。後発の認知度が低い業者であっても、提供している企業は誰もが知っている大手企業といった場合もあります。料金は年間1万円ちょっとで、スペックに関してもそれほど目立つ差はありません。いろいろネットでググってみると、「エックスサーバーが一番早い」など出てきますが、エンジニアではないビギナーの人が体感的に変わるほどではないといえます。
例えばサイトを構築してくれたエンジニアの人に頼むのであれば、その人が日ごろ使っているサーバーにするのもいいでしょう。さまざまな設定をするサーバーパネルはレンタルサーバー業者ごとにデザインが異なるので、エンジニアからすると使い慣れているレンタルサーバーの方が安心するものです。
ただし、大人系のアダルトサイトを運営する場合は気を付けなければなりません。ほとんどのレンタルサーバー業者はアダルトサイトを利用することはできません。もし見つかった場合はすぐに契約解除されますので、注意してください。アダルトサイトを運営したい場合は、「ミックスホスト(mixhost)」というレンタルサーバーがおすすめです。サイト規模やカスタマーサービスの対応も申し分ありませんし、定期的にビギナー運営者向けの無料セミナーなどもやっています。
レンタルサーバー業者間で目に見えるスペックの差はありませんが、強いて言うならば、バックアップ機能の有無で選ぶといいかもしれません。レンタルサーバーによっては料金が高いプランでなければ自動バックアップ機能が使えなかったりしますし、また、バックアップが1~3世代くらいまでしか戻れないところもあります。エックスサーバーであれば一番安いプランでもバックアップ機能を利用することができ、毎日自動でバックアップされているので、もし不正アクセスなどの被害に遭った場合は、最大7日前までの状態に復旧することができます。
数年前には「レンタルサーバーによってSEO(検索順位)の良し悪しがある」という風潮もありましたが、これはGoogleが公式に否定しています。検索順位を決めるのはあくまでもウェブサイトのコンテンツとなります。ただし、海外のサーバーを経由すると、タイムラグが発生してネット処理速度が落ちますので、読者ターゲットが日本国内であれば、日本のレンタルサーバー業者を選ぶのが前提となることは覚えておいてください。