日本人の平均寿命は女性が87歳、男性が81歳となり世界一位の長寿大国です。しかし、人が生まれてから死ぬまでの八十数年の間、毎日無事に生き延びて寿命をまっとうできる保証はありますか?
今回は日々の生活にまつわる死への確率のお話をお届けしたいと思います。
毎日車を運転するドライバーの方に知っておいてほしい確率。人が80年間の間で運転して何かしらの事故を起こす確率は44%というデータがあります。つまり2人に1人は事故を起こした経験があり、4人家族の中で1人か2人は事故の経験があるということです。ちなみに、事故をしてしまう確率の中で、それが死亡事故に発展してしまう確率は0.3%とのことです。免許証の保有者から計算してみると、およそ300人に一人ですが、免許証を取得して以降まったく乗らないペーパードライバーも多いので、この確率はもっと高くなります。
人が生涯の内癌にかかる確率はなんと62%というデータがあります。さらに説明すると、その中で死亡してしまう人は男性は4人に1人、女性は7人に1人という統計があります。この統計を見ると「じゃあ半数以上の人が癌にかかるのか」と思うかもしれませんが、この確率は80歳になるまでに癌になる確率というデータで、少しだけからくりがあります。例えば40歳の人が10年後の50歳になるまでに癌になる確率はわずか2%。50歳の人が60歳になるまでに癌になる確率は5%。このように、上記確率は「〇歳から〇歳までに癌になる確率」となります。
飛行機が墜落する確率は0.0009%でも死亡率は60%の謎
「車は乗れるけど飛行機は本当にだめ」という人は多いのではないでしょうか。しかし、飛行機が墜落する確率は実は0.0009%。別の見方をすれば、8200年飛行機に乗り続けて1度経験する確率でもあります。特にここ50年で飛行機の安全精度は飛躍し、非常に安全性の高い乗り物となりました。
しかし、あまり知られていないのは、自分が乗っている飛行機が墜落するといった事故に遭遇した場合の死亡率はおよそ60%となります……。
今回紹介した確率を鑑みて、低いと思うか高いと思うかは個人によって異なります。しかし、確率はあくまでも確率であることは覚えておいてください。ちょっと怖いかもしれませんが、飛行機に乗って事故に遭う確率は、雷に打たれて死ぬ確率とほぼ同じと言われていますが、「自分が乗っている飛行機が事故に遭うか遭わないかは50%」と言うこともできるように、見方を変えるだけで確率というのは大きく変わります。確率は参考までにして、数字に捕らわれることなく有意義な人生を謳歌してください。