肩こりや腕こり、指こり、足のむくみなどは、スマホやパソコンを1日何時間も弄っている若者にありがちの現代病ともいえる問題です。整体院やカイロプラクティックなどをのぞいてみても、どこも一昔前と比べると20代30代の若者の来院が多い様子。
特に肩こりは酷い場合は夜も眠れない場合もあり、翌日も身体が重く会社の出勤へも影響します。この原因は骨盤のゆがみや筋肉の硬化、骨と筋肉の癒着によるものとなります。
そこで、今回は肩こりに効果的な自室でできる簡単エクササイズをご紹介します。
写真のようなダンベルを自宅に置いている人は少ないですよね。しかし、ダンベルは筋肉をつけるためですので、肩甲骨をはがすだけならば、ペットボトルで十分です。まずは1リットルのペットボトル、もしくは500mlのペットボトルを用意。水を入れてもいいですし、土や砂利を入れて重さを調節するのもいいです。重さが足りないと感じたら、複数のペットボトルをガムテープで巻いて一つにするといいでしょう。
使い方は簡単。前かがみになって、ペットボトルを持つ手をだらんと下にさげ、あとは半月状に大きく揺らすだけ。180度とまではいきませんが、120度くらいは揺らすといいでしょう。これにより肩の後ろにある肩甲骨が筋肉と離れ、肩こりがなくなるかもしれません。
肩こりの原因は肩や肩甲骨だけにあるとは限りません。むしろ別の原因の方が多いほどです。その中の一つが「首こりによる肩こり」です。スマホやパソコンを使って同じ姿勢で居続けると、首回りの筋肉が硬直して、それが肩、腕、指へと伝わります。肩こりだけではなく、腕や指が痺れる、痛みがある、といった人は首こりを疑ってみてください。
首こりの解消方法はたくさなりますが、片手で頭も抱えて横と縦(頭を下げる)にぐぐっと動かしてみてください。後ろ首の下や首の左右の筋肉や皮膚が引っ張られているのを実感したら、その状態で静止して15秒を2セット。これで大分楽になるはずです。
骨盤のゆがみは肩こりや腕凝り、両手両足の指のしびれや痛みを引き起こしている可能性も多分にあります。その場合は写真上のようなポーズをとってみてください。ポイントは右足と左足が直線になっていること。そして、身体が真っ直ぐ向いていることです。最初は左側を向きがちなので、意識して腰を前方へ曲げてください。最初はその姿勢を5秒も保つことはできないかもしれませんが、一週間も継続すれば1分ほどできるようになります。
なぜこれで肩こりが治るのかというと、肩こりの原因は筋肉の疲労や硬直以外にも、血行不良が大きな要因の1つに挙げられます。そのため身体の姿勢を真っ直ぐ修正することによって、血の巡りを良くすることができるのです。
ヨガやストレッチでよく見かける背筋を鍛えるこのストレッチは、実は現代の若者には適していません。肩こりがひどい若者の多くは猫背と反り腰になっているので、上記のストレッチは反り腰を助長することになります。
それよりもご覧のような姿勢が効果的。フローリングだと痛いのでベッドの上でも問題ありません。この姿勢は腕立て伏せと同じで、全身の筋肉の8割を使うと言われています。お尻をちょっと浮かして、前かがみになって頭を下げるのが猫背と反り腰を解消するポイントとなります。
肩こりが酷いと普段の生活がままならなくなり、毎日鎮痛剤を飲んで1日をやり過ごしている、なんて人も少なくありません。もうダメかもと諦めている人も、実は日々のちょっとしたストレッチで劇的に解消することも珍しくありません。肩こりとは無縁だったあの頃に戻って、健やかな明日を迎えてみてはいかがですか。