貴重な水源として人々の生活を支えている川。大昔から長い年月をかけて、長く広くなってきたと思うと感慨深いものですね。
さて皆さんは、日本一長い川は何川かご存知ですか？
今回は豆知識を少し深掘りして「川の長さランキングベスト5」を紹介していきます。それではさっそく見ていきましょう！
長い川ランキング1位「信濃川」
日本一長い川は367kmの信濃川です。東京から奈良までの直線距離と同じくらいの距離があります。すごい長さですよね。
信濃川は歴史の深い川で、昔は「大川」と呼ばれていました。長野県の旧称「信濃の国」を通ることで「信濃川」に名前が変わったんですね。
ちなみに信濃川と呼ばれるようになったのは、西暦700年頃からだそうです！
信濃川が流れる地域は？
信濃川の始点は長野県・埼玉県・山梨県の境から「甲武信ヶ岳」として湧き出でます。湧き出た水源は長野地域を通り、新潟地域を通ってから日本海に流れていきます。4つの県が信濃川に関連しているのですね！
ちなみに新潟地域では「信濃川」と呼び、長野地域では「千曲川」と呼ばれています。同じ川なのに地域で呼び方が変わるなんて不思議ですよね。
また新潟県・長野県を流れている信濃川は自然がとっても豊かです！山々や木々の隙間から流れる川の様子はまさに絶景そのもの。四季ごとに風景が変わるため、観光地としても有名なんですよ。
長い川ランキング2位「利根川」
日本で2番目に長い川は322kmの利根川です。長さでは信濃川より若干短いですが、日本三大暴れ川の一つで、坂東太郎の異名を持っています。
暴れ川とは洪水や水害が多い川のことを意味します。荒れ狂う水流の様子から暴れ川と呼ばれるようになったのだとか・・・。
ちなみに日本三大暴れ川は、利根川(坂東太郎)・筑後川(筑紫二郎)・吉野川(四国三郎)です。利根川は川の長さでは日本第2位ですが、実は日本最大級の川です。水源の標高は約1800m、水域面積は 16,840 km²もあり川の広さは日本一なんですよ。
利根川が流れる地域は？
利根川の水源は、群馬県利根郡にある大水上山です。そこから群馬地域・埼玉地域の境を流れ、茨城地域・千葉地域を通り太平洋に流れていきます。実は首都圏の水源として重要な川なんですよ。
また大規模な川の面積を利用して、上流付近ではラフティングなどのアクティビティが盛んに行われています。
ちなみに利根川の水源が大水上山だと明らかになったのは1954年(昭和29年)のこと。歴史としては、つい最近なんですね。
長い川ランキング3位「石狩川」
日本で3番目に長い川は、268kmの石狩川です。
また川の広さは利根川に次いで2位という、3位といえどかなり大きな川です。
石狩川の名前の由来は諸説ありますが、アイヌ語の「イシカラペ」からきていると言われており、「美しく・作る・川」という意味があります。
石狩川が流れる地域は？
石狩川が流れるのは、北海道中部地方です。石狩岳を水源とし、川上盆地・石狩平野を通って石狩湾に流れていきます。
また石狩川は北海道遺産に選定されているほど、北海道を代表する川なんですよ。
長い川ランキング4位「天塩川」
ランキング4位の川は、長さ256kmの天塩川です。天塩川の名前の由来は、アイヌ語の「テㇱオペッ」からきていると言われています。
こちらも諸説ありますが、意味は「梁・多い・川」だそうです。川の名前も改めて知ると面白いですよね。
天塩川が流れる地域は？
天塩川も北海道を流れる川の一つです。別市から天塩町を通り、最終的には日本海を流れます。こちらも石狩川と同様、北海道遺産に登録されている川です。
上流・中流では北海道で盛んに行われている酪農や農業を支え、下流ではサケ漁やシジミ漁が盛んに行われています。
特に天塩のシジミは特産品として有名ですよ。
長い川ランキング5位「北上川」
ランキング5位の川は、長さ249kmの北上川です。川は通常標高が高い場所が水源となり、水が流れます。
しかし北上川は日本の他の川に比べ、勾配が低く流れが緩やかなのが特徴の川です。
北上川が流れる地域は？
北上川は岩手県と宮城県を流れている川です。八幡平市にある七時雨山を水源とし、北から南方面に流れ、宮城県石巻市を通って追波湾に流れていきます。東北地方で最大級の川として人々の生活を支えているんですよ。
また北上川が流れる地域（花巻市・盛岡市）出身の宮沢賢治・石川啄木の作品にも取り上げられる東北を代表する川です。
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まとめ
今回は「日本一長い川はどこ？川の長さランキングベスト5」を紹介しました。豆知識をちょっと深掘りしてみましたが、川への知識が広がりましたね。
また今回紹介した川でなくても、近場の川をサイクリングすれば気持ちが爽快になること間違いなしですよ。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
