歳をとるとわがままになる、歳をとるとルールを守らなくなる、なんて言われる事がありますよね。
このような人たちは老害なんて言われたりしますが、なぜそう言われるのでしょうか。これにも様々な理由があります。
では解説していきましょう。
ペルソナとは、自己の外的側面のことを言う心理学的用語です。簡単に言えば、仮面のことです。
例えば、その場に合わせて違う対応をしますよね。
友達といる時や、学校にいる時、仕事している時の自分はそれぞれ違いますよね。それがペルソナです。
ペルソナは外的側面というだけあり、中心には自分の本能のようなものがあります。このペルソナは属している社会の数だけあります。
家族、社会、友達、学校がそれに当たります。しかし、歳をとると学校に行かなくなったり、退職したり子育てを終えたりと、この社会が少なくなっていきます。
それにより、自己の外的側面、つまりペルソナは比例して少なくなっていきます。そうなると、中心の自分の本能的な部分を覆うものが少なくなっていくために自分勝手な行動が増えていってしまうのです。
かつて日本は年功序列の制度が多く、必ず「年齢が上の人が偉くて敬わなければいけない存在」でした。
会社や学校などがその例です。今よりも年齢による考え方が厳しい時代でした。そうなると、当たり前ですが、出会う人のほとんどが歳下になってきます。
なので、無礼だと感じる対応をされると、「昔自分が歳上の人に接していたみたいにどうして接してくれないんだ?」と不満に思ってしまうようです。
これによりどうしても相手を見下したような偉そうな態度になってしまいます。
この世は目まぐるしく移り変わっていきます。それについて行くのはなかなかに大変でしょう。
なかにはついていけない事に腹を立てる人も少なくありません。例えばスマホを使おうとせず、電話ができればいいと言ったり、機械の使い方がわからずにアナログが一番と言ったり。
これらは、時代についていけないという理由以外にも、自分たちの時代では、それを不便に感じなかったり、いまく言っていたと思っている、それでキャリアをうまく積んできた、という遅れたプライドが後押ししてしまうというのも挙げられます。
このように、年齢を重ねると様々な要因で人はワガママになっていきます。
また、このような人はキャリアを積んできた人やかつて重役であった人が多いと言います。
本人たちが変わるのは難しいため、今のうちに若い世代がうまい付き合い方をしながら、老害にならないよう気をつけるのがベストでしょう。