以前、ストレスのお話をさせていただいた際に、宇宙という壮大な世界を見つめることで、自分の悩みがいかに小さなことかを感じていただいたかと思います。今回はそんな宇宙について、知っているようで知らない、ちょっとした面白い雑学を少しだけご紹介します。
月の誕生は地球と同じで、およそ46億年前だと言われています。月がどのように誕生したのか、その起源についてはいろいろな説が唱えられているところではあるが、有力なのが「ジャイアント・インパクト(巨大衝突)説」です。地球が生まれてすぐの頃、火星サイズの天体が衝突した衝撃で、宇宙空間に飛散した地球や天体のかけらが集まって、月ができたというものです。その根拠の一つになっているのが、アポロ計画で採取された月の岩石で、分析の結果、地球由来と地球外の成分が検出されたとのこと。
土星は木星の次に、太陽系の中で2番目に大きな惑星です。直径は地球の大体9倍、体積は755倍もあります。一方、土星の大部分は水素やヘリウムなどの軽い元素からできているので、その密度は太陽系の惑星の中でも最も軽く、密度はなんと水の0.7倍。状況としては、土星を浮かべるプールがもしあったら、土星は水の上に浮いてしまうことを示している。なかなか興味深いですよね。
地球や太陽、月なんかは「球形」ですが、全ての天体が球形というわけではないのをご存知でしょうか。例えば、小惑星探査機「はやぶさ」が着陸したことで有名になった「イトカワ」は枝豆のような不規則な形だったりする。また、火星や土星の衛星なども球形ではないものが多く存在するが、これらに共通するのは「小さい」ということです。
天体は宇宙空間にあるガスやチリなどの物質が寄り集まってできたと考えられており、物質は多く集まることで重力を保有し、その中心に向かって引っ張る力も次第に強くなっていきます。
つまり小さい天体の場合は、物質自体の強度よりもその重力が小さいために、元々の形を保ち続けることができると言えます。ところが物質の中心に向けてはたらく重力の大きさが物質の強度を上回る場合、表面にあった不規則な形状やでこぼこが押しつぶされたり、崩れたりすることを繰り返して自然に休憩に落ち着くということです。
いかがでしたか。今回はちょっとした宇宙のおはなしをお送りしました。これを機に科学の進歩で少しだけ身近になった宇宙について調べてみるとたくさんの発見があると思います。宇宙について思いを馳せてみてはいかがでしょうか。