長年肩こりや腰痛に悩んでいる方や、スマホやパソコンの使い過ぎで腕や指にしこりができている、関節にときどき痛みがはしるといった人は、日ごろどのような解消方法を実践していますか。「腰痛だから腰のマッサージをしている」、「肩こりが酷いから、いつもマッサージ機で肩の筋肉をほぐしている」という人は、気分がよくなるのはマッサージをしたときだけで、翌日にはすぐに凝りが戻ってしまいませんか?
腰痛や肩こり、腕凝りが酷く、何年も何十年も悩んでいる人は最近は30代、40代の若年層の間でも増えてきています。月に何度もカイロプラクティックや整体院に通っているという人も珍しくありませんね。しかし、腰痛や肩こりだからといって腰や肩ばかりにマッサージを集中していると、いつまで経っても治らないかもしれません。なぜなら、腰痛や肩こりの原因は腰と肩にはない場合が多いからです。
腰痛の原因は実は腰以外にも腰の下からお尻にかけてが痛みの発生場所となる場合が多いのはご存知ですか。お尻周辺は大殿筋、中殿筋、梨状筋の3つの筋肉から成っていますが、このいずれかの筋肉が弱くなると、腰を含む骨盤周辺に負荷がかかり、それが腰痛の元となっているケースが目立ちます。ストレッチをするときは、お尻からふとももにかけての筋肉に負荷をかけてみてください。
腕凝り、指凝りは主にパソコンやスマホを長く使い続ける若年層によく見られる症状。腕の筋をほぐすとごりごりしたり、指関節にズキッとする痛みがはしるときがある、なんてときは鎖骨回りの筋肉に原因があるかもしれませんよ。鎖骨と肩を繋ぐ第二肩関節、第一関節、胸鎖関節といった鎖骨から肩を繋ぐ骨の周りを指で強く押してほぐしてみてください。筋肉が固くなって骨と癒着して、腕凝りや指凝りが発生している可能性があります。
日本の現代社会に生きる若者、お年寄り、男性、女性の多くが抱えている肩こり。日ごろのデスクワークが祟って、慢性的な肩こりに発展することもあります。そんな肩こりは、実は姿勢を改善するだけで治すことができるかもしれません。肩こりの原因は第一に肩甲骨が筋肉とくっついて固くなっていることが挙げられます。巻き肩と呼ばれる肩が内側に巻いている方は、日ごろ手の平を前方にみせるように肩を広げて歩く癖をつけてみてください。その他反り腰や猫背を改善するのも非常に効果的です。
今回紹介した以外にも、血行を良くしたり脂分を取らなくするだけでも腰痛、肩こり、腕凝りの改善を見込むことができます。整体院やカイロプラクティックに月に何万円も使っている方は、ここで紹介した改善方法を試してみてはいかがでしょうか。