2020年という節目の年に世界を一変させた新型コロナウイルス。2021年2月現時点では、ワクチン接種ははじまっているものの、収束にはまだ時間がかかりそう。そこで考えるのは「人類滅亡はもしかしてウイルスによるものではないか」というもの。そこで、今回は新型コロナの次にくるウイルスや人類滅亡の確率などをご紹介します。
新型コロナレベルのパンデミックは100年に1度
昨今ニュースやネット情報では、新型コロナのことを「100年に1度」という文言をよく見かけます。これは1918~1920年のスペインかぜを指しています。世界人口の3分1が感染し、致死率も2%を越えており、世界的な死者は5000~1億人といわれています。実は人類史上のパンデミックはこのほかにもアジアインフルエンザ(通称:アジアかぜ)が1956~1958年にかけて発生しており、アジア地域を中心に100万人の死者を出しています。しかし、新型コロナは世界範囲で広がっているのと、死者数も既に世界で200万人を超えていることから、スペインかぜ以来の「100年に一度」という表現が使われていると想定されます。
スペインかぜ以外にもあったウイルスの脅威
ちなみに歴史を遡れば、「ペスト」と「天然痘」はスペインかぜと同等かそれ以上の脅威を世界にもたらしました。ペストが大流行した当時は、ヨーロッパの人口の4分1~3分1の死者を出したともいわれています。
新型コロナの次にやってくるウイルスはやばい?
もし新型コロナの次にやってくるウイルスが世界的に脅威を再びもたらすものであれば、どういった新型ウイルスが考えられるのでしょうか。もしスペインかぜや新型コロナ以上のウイルスということを仮定するならば、考えられるのは2つ。
1つは「科学的に作られたウイルス」です。今回も中国の武漢にある研究所から新型コロナは流出した、という情報もありましたが、化学兵器として新型ウイルスを開発する国があるならば、あらゆる治療薬に対して耐性を持つウイルスが誕生しても不思議ではありません。
2つ目は、「抗微生物薬耐性」を持つウイルスの誕生です。簡単に言えば、ワクチンが効かないウイルスです。スペインかぜがこれほどまでの死者を出した理由の1つが「ワクチン」という概念がなかったから。そのため、結局死者が高止まりをして集団免疫が構成されるまで待つほか手段がありませんでした。
もしワクチンが効かないとなると、スペインかぜの再来となる可能性も示唆されます。
新型コロナの次のウイルスで人類が滅亡する可能性
では、その次世代ウイルスは人類を滅亡させるに至るのでしょうか。答えはおそらくNOとなります。なぜなら、ウイルス感染には地域差と時間差が大きく生じるからです。今回の新型コロナでも同じように、突然世界でウイルス感染が広まる事例はなく、基本原則は一部地域で感染者が急増する「アウトブレイク」がおきます。地震で言う余震にあたるものです。また、その他にも地域によって致死率も違えば、国によるウイルス対策も異なります。猶予が大きいため、人類が滅亡する前に感染が収束に向かうか、治療薬が効いて徐々にウイルスの致死性が低くなっていくことが考えられます。
ちなみに、今現在において人類が滅亡する確率があるのは「隕石の衝突」と「火山」となります。いずれも1年以内に気候が大きく変わり、人類が住めないほど寒冷化して、人は滅亡することが想定されています。